TOEICでは、これしか問われません

どのような試験でも、基礎力を身につけることは、得点アップに欠かせません。もちろん、TOEICでも例外ではありません。TOEICの場合には、受験者のレベル別に試験が実施されないので、基礎的な英語のチカラが他の試験よりも特に重要なんです。

考えながら、証拠をお見せします。

TOEICが他の試験と、大きく異なることは、受験者のレベルを想定していないと言う点です。

簿記検定には、4級から1級がありますし、英検にも5級や1級とかの級があります。

たとえば、英検では英検3級には英検3級を目指す受験生が集まります。通訳ガイド試験や英検1級やTOEIC900点が目標の英語上級者は受験しません。あらかじめ、受験する方の目標とするターゲットの級が決まっているからです。

英検3級では、中学レベルの英語の実力を試す基本的な問題が出題されます。中学レベルを越えた難しい文法や難解な単語は使われませんし、応用的な問題も出題されません。そのような問題が出題されたところで、正解できる受験生はいませんので、合否には影響がでません。

合格・不合格に影響がない問題は、あなたが出題者ならば絶対に出題しないはずです。

英検で最上級の英検1級では、基本的には英語が出来る方だけが受験します。そのため、英検3級程度の基本的な試験問題は出題されません。出題しても全員が正解できるので、出題する意味がないのです。

TOEICでは、入門者レベルの方から英語のプロまで様々なレベルの方が同じテストを受験します。そのため、入門者レベルの方でも、回答できるような基礎的な問題も多く出題されます。そうでなければ、入門レベルの方の英語力を計ることができないからです。このことを知っていることは、効果的な学習方法の方向性を考える上で大変重要です。

初心者向けの基礎的な簡単な問題を確実に正解できることが、TOEICでの点数をアップするいちばん簡単な方法です。もちろん、730点を取るためにもあてはまります。

つまり、TOEICでは基礎的な問題を確実に正解することこそが確実に730点を取るためのポイントなのです。

基礎的な問題を確実にゲットするために大切なことのひとつはTOEICのルールを知ることです。ルールには、試験の傾向と対策や時間の配分、持ち物の確認などを含みます。たとえば、税理士試験では、ボールペン・万年筆での解答が要求されていますが、鉛筆で答案を出した場合には、採点すらされず確実に不合格となります。

TOEICでは、すべての問題がマークシート式の択一試験で問われます。マークシート式とは、該当する選択肢を鉛筆で塗りつぶす試験をいいます。問題文はすべて英語で書かれ、試験開始後のアナウンスもすべて英語です。

英検のように、和文英訳・英文和訳などの記述式の出題はありません。また、単語を書かせる問題もなければ、スピーキングや面接試験もありません。TOEIC公式ホームページでは、TOEIC試験の趣旨について、以下の通りに書いています。

「リスニングとリーディングという受動的な能力を客観的に測定することにより、スピーキングとライテイングという能動的な能力までも含めた英語によるコミュニケーション能力を総合的に評価できるように設計されています。」

(TOEIC公式ホームページから引用)

ここからは、TOEICの問題形式について簡単に説明します。(具体的な、試験対策である攻略法については、「第4章 TOEICパート別攻略法」を参照してください。)

TOEICの問題は、大きくわけて、英語を聞いて回答するリスニング(聞き取り)と、英語を読んで回答するリーディング(読解)に分かれます。

回答は、すべてマークシートによる択一試験で、記述を要求される回答はありません。会話をしたり、書き取ったり、英作文のテストはありませんので、そういった対策はTOEIC730点を取るためには必要ありません。

リスニング(聞き取り)は、100問を約45分間で、リーディング(読解)は、100問を約75分間で、回答します。休憩時間等はありません。

Listening(聞き取り)の100問は、4つのパートに分かれています。パートとは、同じような問題を並べた区切りだと考えて下さい。

パート1は、写真描写問題といわれ、10問、出題されます。人・もの・風景などが写っている一枚の写真を見て、4つの説明が流れ、その中から写真の内容に、最もマッチした音声を選びます。

パート2は、応答問題と言われ、30問出題されます。二人の会話者が、会話のやりとりをし、質問や文章の受け答えとして、最も適切な音声を、3つのなかから選びます。

パート3は、会話問題といわれ、30問出題されます。2人の会話から、その内容について最も適したものを4つの選択肢から選びます。ひとつの会話につき問題が3つあります。

パート4は、説明文問題といわれ、30問出題されます。空港や留守番電話などの音声から、その内容について最も適したものを4つの選択肢から選びます。ひとつの会話につき、問題が3つあります。

Reading(読解)のパートは、3つのパートに別れています。パート5は、単文穴埋め問題といわれ、40問、パート6は、長文穴埋め問題といわれ、12問出題されます。その名の通り、穴埋め問題。半分が文法、半分が熟語などの単語の問題です。

パート7は、読解問題といわれ、1文章問題が28問、2文章問題が20問、出題されます。メールやレターなどの英文を読んで、4つの選択肢のなかから、設問に答えます。TOEIC関連の書籍では、パート7の文章をパッセージと表現される方が多いです。

「TOEICテスト新公式問題集」をお持ちの方は、ぜひとも、問題の傾向をもう一回、しっかりと問題集にて確認してください。

出題傾向を知ることはとっても重要です。実際に、問題集で出題傾向をマスターし、時間配分をきちんと考えただけでTOEICの点数が100点もアップした友人がいます!

お手元に資料がない方は、TOEIC公式ホームページに、TOEICのサンプル問題がありますので、そちらをご参照下さい。
http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/#c

実際に勉強を始める前のこの段階では、サンプル問題を実際に解答する必要はありません。この段階では、何となくこんな問題が出るのかという出題の傾向を理解する程度の理解で大丈夫です。

TOEICでは、毎回、同じ形式で問題が出ます。出題形式を理解して、つまり、ルールを理解して、受験するだけで試験は有利です。出題形式を確認しないで受験することは、それだけで点を失うようなものです。

出題形式を知ることは簡単ですし、それ自体が試験対策になるので、事前に必ず覚えておいてください。

→ これ知るだけでも50点アップも可能、TOEICを受験ノウハウ

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